投資家目線で、アートNFTの販売ノウハウをすべて教えます。
イケハヤです。
絶賛NFTを楽しんでます。
自己紹介的にいうと、ぼくは2018年からNFTに投資をしている割と古株です。
特に「Axie」はリリース直後に触っていて、このとき買ったタマゴは、1000万円くらいの売却利益を出すことができました。今はノーポジです。
今持っているNFTで他に価値があるのは、PancakeSwapのGen 0 NFTですかね。
5~20BNBくらいでいろいろ買ったので、今売ったらそこそこ利益が出るはず(売りませんが)。
NFTバブルも落ち着いてきたので、ぼちぼちNFT投資を再開しようかなと思ってます。
150人以上の作品をガチで見ました。
で、ツイッターでなんの気なしにこんな募集をしましたところ……。
150件を超えるリプが付きました!日本人クリエイターも、かなり販売始めてるんですね〜。
もちろん、貼り付けていただいた作品は「すべて」見ました。
その上で!!!
みんな売るための「お作法」がわかってないな……と思ったので、偉そうにノウハウをまとめたいと思います〜。
OpenSeaを使おう。
基本的には、よほど強いこだわりがないかぎり、OpenSeaで出品するのをおすすめします。
というのも、OpenSeaはもっとも巨大なプラットフォームで、買い手・売り手ともに利便性が高いからです。
「フリマアプリを使うなら、よほど強いこだわりがないかぎりメルカリ使ったほうがいいよ」みたいな話ですね。
Raribleあたりもいいんですが、あえて使う理由がなければ、やっぱりOpenSeaがいいと思っちゃいます。
他のチェーンのマニアックなプラットフォームは……やっぱり基本的にはおすすめしませんね。
「使い慣れない」というだけで買ってもらえないリスクが出てきちゃいます。OpenSea以外を使う、明確な狙いがあればいいと思います。
無名ならPolygonで実績を作る。
これはちょい意見が分かれると思います。
無名で実績のないアーティストなら、Polygonチェーンで販売を始めるのをおすすめします。
というのも、イーサリアムはガス代がアホみたいに高いので、たとえば「10ドルの作品を買うのに、50ドルの手数料が掛かる」みたいなことが割とよくあるんですよね。
この場合、投資家からすると、実際の負担は60ドルとなり、割高感が出てきます。
それでも売れる、力のある作品ならもちろんいいのですが、あえてハードルを高くすることもないと思うんですよね。
一方で、Polygonを使えば、手数料はほぼ無料で出品・売買ができます。
ただし、Polygon版はイーサリアム版に比べて、全体的に単価が安く、売買もそれほど盛り上がっていません。
その代わり、非常に気軽に出品・売買できます。
圧倒的な勝算がないのなら、まずは気軽なPolygonから出品をはじめて、コミュニティを育てるのがよいでしょう。
で、コミュニティが育ってきた段階で、次のコレクションをイーサリアムで出品しましょう。基本的には、この順番がベターだと思います。
マニアックな余談:いずれはPolygonのNFTを、トラストレスにイーサリアムに移せるクロスチェーンブリッジも出てくると思います。いいブリッジが出てきたら、この手の話は関係なくなるわけですね。
少数の作品を、安価に販売する。
続いて販売戦略です。ここでミスってる人がマジで多いです!!!
これは具体的な画像を出しましょう。
たとえば、これはとある販売者のページです。
324点の作品が掲載されていますが、オーナーは1人(つまり自分だけ)、販売実勢はゼロで、売買(トレード)も一切されていません。
……このコレクションに、みなさんなら投資しますか?
たぶん、買いたくないですよね。
1つ買ったところで、323個の在庫が残った状態が続くので、自分の買ったNFTの価値が上がることはなさそうです。
もひとつ、こんな感じのコレクションもけっこうあります。
「2点の作品が掲載されていて、誰も買っていないが、最低価格は1ETH(35〜40万円)で、売買は発生していない」
という状況です。
これは明らかに、価格設定が強気すぎますよね(もっとも、この方はテスト的な出品だとは思いますが)。
もっと安い価格でオファーを出すこともできますが、アーティストが設定した値段があまりにも高いので「よくわかってないのかな?」と不安に思ってしまい、個人的には購入する気分になりにくいです。
ブランドもコミュニティもまだないのなら、最初のコレクションは「少数かつ安価」に販売するのをおすすめします。
「α版のコレクションをPolygonで始めました。10枚限定、1枚0.001ETHです」みたいな。
これじゃ儲からないと思うかもですが、NFTは「二次流通のロイヤルティ」を設定することができます。
10%のロイヤルティを設定すれば、たとえば自分のNFTが「10万円で転売された」ときに1万円入ってくるわけですね。
なので、コレクションの売り出し価格は、別にどうでもいいっちゃどうでもいいんです。
二次流通が盛んになれば、結局あとでマネタイズできるんで。
おそらくほとんどのクリエイターが、まだこの仕組みをよくわかってないのかな、と思います。
で、中途半端に高くしてしまって、そのまま誰も買わないでブロックチェーン上に放置される……みたいな。
コレクションのコンセプトが命。
OpenSeaには「コレクション」という概念があります。
たとえば、これは「Reb3I Bots」というコレクションです。
コレクションのなかに、NFTが格納されます。
この構造を理解していないクリエイターがけっこう多くて……。
適当な名前のコレクションを作って、適当に自分の過去作品をアップして終わり。これじゃ売れません。
NFTを作るなら、まずはコレクションのコンセプトを考える必要があります。そのあと、作品を作ってコレクションを埋めていきます。基本はこの順番です。
コレクションのコンセプトが魅力的であれば、格納される作品の魅力も増し、購入・売買も盛んに行われるようになります。
コンセプトが弱いコレクションは、その逆になっちゃいますね。
ケース・バイ・ケースですが、「過去作品は使い回せない」と思ったほうがいいかなとも思います。使い回しで売れるほど甘くないというか、文脈が乗らないんですよね。。
SNSも見られている。
購入者の目線で考えると、SNSアカウントも、作品購入を決める大きな要因になります。
クリエイターのなかには、SNSアカウントがダメダメな人もいたりします。
そもそも更新されてなかったり、更新されていても、アーティスト活動以外のツイートが大半だったり……。
NFTを売りたいなら、誇りあるアーティストになりましょう。
SNSを通して、あなたの考え、価値観、生き方を発信しましょう。
ただ作品を作って売れるほど、甘い話ではないです。
基本は海外向け。
マーケット全体を見ると、どう考えても、英語圏にリーチすべきです。
「あえて」日本語話者だけをターゲットにする戦略もありですが、基本的には英語で発信すべきですね。
コレクションの説明はもちろん英語。ツイッターアカウントなんかも、英語版アカウントを作ったほうがいいでしょう。
日本はNFT購入者がまだまだ少ないですから、日本語メインで発信しているかぎり、なかなかかんたんには売れないでしょうね……。
【ハック】自分で買うのもあり。
これはハック的なテクニックなので、おすすめはしません。
コレクションのページの数字って、実はけっこう操作できるんです。
というのも、ウォレットを複数作って、自分の作品を自分で売買すれば、パッと見で盛り上がってる状態が作れるんですよね……。
とはいえ、このときに購入する費用は自分の持ち出しになりますし、結局Ownerの情報をたどっていくと「サクラ」であることはかんたんにバレます。
巧妙にやれば人気を演出することもできるでしょうけど……そこまでしないと売れないものは、そもそもダメじゃね?という話ですね。
まぁ、あくまで参考まで……。
まとめ。
ひとまずまとめると……。
・OpenSeaを使おう
・Polygon版からはじめよう
・うまくいったらイーサリアム版で売ろう
・最初のコレクションは少数、安価に販売しよう
・二次流通で稼ぐ意識を持とう
・コレクションのコンセプトを重視しよう
・SNSも作品の一部だと考えよう
・海外を意識しよう
なんて感じだと思います!!参考になれば幸いです。
あなたのアート、買います。
あなたの作品が出品できたら、ぜひツイッターで教えてください。購入を検討させていただきます!
購入した作品は、ぼくの公開プロフィールにも掲載されます。いい作品を集めるぞ〜〜。
追記)エアドロもどうぞ。
突然保有作品が増えてびっくりしたのですが、エアドロしてくれた方がいらっしゃいました。なるほどw
ぼくのNFT用のアドレスは以下です。NFT送りつけたい方はどぞ〜。
0xE545c0D41c622bCCCc8f103c0607D042A2242350